スクリーンの空

パロディ

2019-01-01から1年間の記事一覧

線描

塞ぎ込まれたものを、暴力の核心を、変質されたイメージによって晒し首にすること。 それは凡ゆる文化の形成に関わってきた技能らしい。芸術は不気味なものとして生まれる。 それは平和の役に立つ?人々が涙を流す?それとも熱狂する? 色彩とリズムは断末魔…

赤と黄色

比較的古いものではないけれど、過去に書いた文章。具象的に、毒性を高めて書こうと意図していたとは思う。露悪的な直接性と、言葉を目に見えるものに向けていこうとする不慣れな試みと。 *** 色々あったけど……みたいな語り口が健康の指標なのかも知れな…

俺は自殺はしないよ

自分自身を振り返ると、漠然と高校時代が一番苛烈だったように度々思うので、謎だが供養も兼ねてその頃の文章を残しておこうと思う。全く文章を書く人間ではなかったので、さして面白みもない気紛れな断片しかないけれど。 以下抜粋。 ***** 幸福にはゴ…

停泊地

最近書いた雑文の適当な羅列。 ● たとえば美しい景色を見る時、時々僕の魂はいなくなった友人と手をつないでいる。それは言うまでもなく本当の彼女ではないし、僕の思い出の中にある追憶の姿でさえない。生ぬるい倦怠や哀しみに僕を繋ぎとめようとするだけで…

形式と内容

「怒鳴ったり哀願したりするのはよせ、言語的コミュニケーションをしろだって?しかし僕はまさに怒鳴り声のような非言語的な表現の意味しか理解できないのだから、君のいう《言語的コミュニケーション》の定義など、僕を前にしては機能しないのだということ…

賽を振る

例えば「泣き喚けば人に気持ちが伝わる訳じゃない」という種類の戒めが、全く同様に、「今こうして書いている文章が誰かに理解されること」に対しても生じている。それくらい言葉が他者に伝達されることに飛躍を感じるときがある。 言語能力の有効性は、赤子…

捩れた方法で

僕は物事を理解できる。僕は現象を解釈できる。だけど僕の理解や解釈が他者のお眼鏡に叶うかどうかに関して、つまり僕の理解したと思っていることが、第三者の価値にとって『理解に値するかどうか』に関して、一切の自信がない。僕の不安はこの様な形で、凡…