塞ぎ込まれたものを、暴力の核心を、変質されたイメージによって晒し首にすること。
それは凡ゆる文化の形成に関わってきた技能らしい。芸術は不気味なものとして生まれる。
それは平和の役に立つ?人々が涙を流す?それとも熱狂する?
色彩とリズムは断末魔を上げて、砕け散った。
内臓の迷路へ、自らを降霊する。
北極星に向かって、ひとり地平線を渡る。
危機を乗り越えるために?世界が狂っているから?神様は人間の叫びなんて聞こうとしないから?
自分自身もまた狂った世界の一部である。それどころか、狂気そのものなのだ。
僕が知っていることの総体、それは単なる知識を超えて、あたかも僕が食物を探して彷徨った道筋の、捩くれた足跡のようであって欲しいものだ。
恐らく永遠に、渦を巻く淀みの塊だ。僕としても果てしなく、そこに何らかの形を見出し続けるだろう。
かたち、それは一つの結末なのか?それとも再び一つの暗示なのか?
いつも同じ考えに至る。僕は孤立して、惨めに死んでいくだけじゃないのか?
根こそぎにされた土地を漂う、細く白い糸がある。それはもっとも深い溝にまで届き、もっとも弱くしか感じ取れないから、もっとも強い光なのだと分かるという。