先日ツイッターで知り合ったオタクと海を見に行った。オフ会というやつ。
普通のブログっぽいこと(?)を書きます。
先週にもひょんなことから仲良くなった東大生のオタクと会ったばかりだと言うのに。注目すべきは、マジで人と遊ぶことが少ない僕に、一週間に二度も交友的なイベントが起こったという事実だ。ちなみにオフ会は人生初です。
今回会ったのは早稲田のオタク。何の捻りもないが、二人とも頭が良い。巡り会いに感謝。おかあさんに自慢しよ。
どこに向かうのか知らされないまま、君に連れられ辿り着いた海は、しかし生憎の曇天の為、ハチャメチャにエモい訳ではなかった。そのことを冗談まじりに伝えると、君は少し哀しそうな顔をした。
「いや、こういう海も好きだよ。ほら、アンゲロプロスみたいでさ…」
僕はそう取り繕ってみたが、君は映画には疎いらしく、そっぽを向いてしまった。
「私があげられるのは、これくらいで全部」
少しの間があって、戦場ヶ原ひたぎの台詞が聞こえてきた。化物語のラストシーンだ。
だが隣を見ると、そこにいたのは長髪ツンデレの女子高生ではなく、オタクだった。
ところでオタクは写真に撮られるのが嫌いな生き物だ。
どの写真にも人間がいないから、実際にオフ会をしたのか怪しくなってくる。
「本当は一人だったんじゃないの?」
そういう疑惑を僕にぶつけるのは止めて欲しい。僕も自信はない。
代わり映えのない灰色が続く。ある種の美しくない死に方の様なものを連想させられる。
歩きながらVtuberやネタ・ツイッタラーやエロ漫画について話した。虚無だ。
この辺りには何もない。見捨てられた土地なのだ。
彼は言う。「東京で最も"終わり"に近い場所だ。」
(ちなみにこのセリフは6回くらい聞いた。)
「ここはギリギリで東京?」
「ギリギリで世界だ」
なるほど?
だけど終末の地にも美しいものはある。一筋の希望だって見えてくる。そう信じて俺たちはここまで来た。そうだろう?
(この先めちゃめちゃ歩いたけど行き止まりだった。)
何だかんだ言っても海は良い。
「人生初の海はポケモンだった。」
「おおー、我々の時代的感性を見事に表した言葉ですね。」
それはそうとフナムシが大量にうじゃうじゃしてるのが見れて素晴らしかった。
はい。
帰りに食べたトンカツはトンカツの味がした。シモーヌ・ヴェイユの良き読者である我々は食に疎かった。
こういうのって何を書けばいいんだろう。書き方を根底から間違えたっぽい。終わります。
オタクと話すのも高学歴と話すのもインターネットの人間と話すのも全然経験がなくて、何が正解なのかさっぱり分からなかったが、この日を境に相互ブロックになった訳じゃないので成功ということにします。
平成最後の夏は最高の夏になりました
ありがとうございました。
おまけ
一回目のオフ会が僕の誕生日だった為、オタクがプレゼントしてくれた花束です。花束を貰う機会なんて普通ないので、凄く嬉しくなったから見て欲しい。値札の部分とか。
みんな夢でありました。