スクリーンの空

パロディ

創作

砕け散った青色

あちらからはどんな意味の断片さえ 持ち帰ることは出来ないという 呼び声に応じることはなく そして轟音が去り、雨音が戻ってくる 言葉を使って呼吸をする それは偶然だと 分かってくれるだろう 導かれることはない たとえ見覚えがあるにしても、この景色 真…

線描

塞ぎ込まれたものを、暴力の核心を、変質されたイメージによって晒し首にすること。 それは凡ゆる文化の形成に関わってきた技能らしい。芸術は不気味なものとして生まれる。 それは平和の役に立つ?人々が涙を流す?それとも熱狂する? 色彩とリズムは断末魔…

変転

土埃が舞うように、それとも楕円形の光が溶けていくように。十五階建てのビルの、右から六番目の窓を照らす太陽。一歩ごとに眩くなって行く光線。円盤から聴こえるアリアに呼びかけられたように、力ないビニルは幽霊のように吹き上がる。二人の子供は水溜り…

白昼

未だに電車に轢かれる夢を見る。眠っている時ではなく、ぼーっとしている時などに、ふと気が付くと自然に。僕は駅のホームの最前列に並んでいて、後ろの人間に突然、背中を押される。そして電車と衝突する瞬間、背中を押したのが自分自身である事を、僕は知…