未詳まで

同じ人

創作

変転

土埃が舞うように、それとも楕円形の光が溶けていくように。十五階建てのビルの、右から六番目の窓を照らす太陽。一歩ごとに眩くなって行く光線。円盤から聴こえるアリアに呼びかけられたように、力ないビニルは幽霊のように吹き上がる。二人の子供は水溜り…

ある叙情詩のための

僕たちの世界は平面的でなければならなかった。平面性、それは健全さの指標となり、コミュニケーションとなり、百万回も繰り返された言葉によって、時間を絶えず次のシーンへと送り流すためだ。テレビコマーシャルのようなBGMが脳内を騒ぎ立てるので、僕たち…

白昼

未だに電車に轢かれる夢を見る。眠っている時ではなく、ぼーっとしている時などに、ふと気が付くと自然に。僕は駅のホームの最前列に並んでいて、後ろの人間に突然、背中を押される。そして電車と衝突する瞬間、背中を押したのが自分自身である事を、僕は知…